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インプラントとは?入れ歯やブリッジとの違いや良い歯医者の選び方

インプラント

歯科治療には、人工歯根を埋め込む手術であるインプラントがあります。この手術は、歯のない部分に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けるもので、最近では歯の治療方法として需要が高まっています。

この記事では、インプラント治療についての基礎知識や、評判の良いインプラント歯科医師の選び方、よくある質問などを紹介します。

インプラント治療は、歯を失った場合に人工の歯根を埋め込む治療法であり、適切なケアや定期的なメンテナンスが必要です。また、インプラント治療を受ける際には、歯科医師と相談し、適切な治療計画を立てることが大切です。

1.インプラントとは

インプラントとは

インプラントとは、歯科治療において、歯のない箇所に人工歯根を埋め込む手術のことです。この人工歯根は、体内に埋め込む医療器具・材料の一種で、あごの骨に生体親和性の高い金属であるチタン合金でできている物が多いです。

インプラントは、入れ歯やブリッジと比べて、噛み心地が自然で、食事の制限も少ないことから、最近では歯の欠損の治療方法として人気が高まっています。

1-1. 歯医者が自分でインプラント治療を受けないのは本当?

歯医者が自分自身のインプラント治療を受けないという話については、意見が分かれるところです。

インプラントの治療計画が妥当かどうかをしっかり検討する為、全てのケースでインプラントを勧めることはありません。

わざわざ、問題がない健康な歯を抜歯してインプラントに置き換える歯科医師はいないでしょう。

一本の歯にこだわることは大切ですが、1口腔内として、治療計画を立てることも重要です。

歯科医師たちは、予防をしっかりと行い、治療が必要な場合には自費診療などできちんと処置を受けることによって歯の欠損自体を回避していることが多いです。

2.インプラント治療を受けられる方

インプラント治療は、成長発育中の子供には適していません。顎の骨の成長が終了した18歳から健康状態が良い高齢者の方も施術可能です。歯を失った場合の治療法として注目されており、1本からすべての歯まで対応できます。

しかし、インプラント治療を安全に実施するには、一定量の骨が必要です。歯を失った後、骨が吸収されることもありますので、治療を受ける前に骨の状態を確認する必要があります。

診査を行い、インプラントを埋入する為の十分な骨幅や骨の高さが不十分な場合は、骨造成手術を行うことで治療が可能になることもあります。

以上のように、インプラント治療を受けるには、年齢や健康状態だけでなく、骨の状態も重要な要素となります。治療前には、専門医による診断を受け、適切な治療法を選択することが大切です。

2-1.受けられないケース

骨の量が足りない場合やインプラントを埋め入れる予定部位のあごの骨が丈夫でない場合は、治療を受けられないことがあります。全身状態が悪い方や、循環器系疾患、呼吸器系疾患、糖尿病、骨粗しょう症などの既往歴がある方も注意が必要です。

また、歯周病などの基礎疾患がある場合も、担当医師に相談する必要があります。

しかし、骨造成という治療技術を用いて、GBRやソケットリフトなどで骨量を増やせます。これにより、インプラント治療を可能にできます。治療を受ける前に、担当医師と相談し、適切な治療方法を選ぶことが大切です。

3.インプラントとその他の治療の違い

インプラントとその他の治療方法との違いについて考えましょう。

3-1.インプラントと「差し歯」の違い

インプラントと差し歯は治療の目的がそもそも違います

インプラントは、歯を完全に失った場合に行う治療法です。歯の虫歯がひどく、さまざまな手を尽くしたが結果的に抜歯になるケースがあります。抜歯後の治療を欠損補綴と呼びます。(完全に歯がなくなった場所にどう歯を入れるかの治療)欠損補綴は、大きく分けると4種類あります。インプラント、入れ歯、ブリッジ、歯の移植です。

一方、差し歯は、ご自身の歯が残っている状態で施される治療になります。虫歯を取り除くと、ご自身の歯が大分少なくなることがあり、その際に歯を補強する土台を作り、その上に被せ物を装着します。

インプラントと差し歯を勘違いしている方は多いと思います。

現在、ご自身がどの治療が必要なのか、担当医とよくご相談ください。

項目インプラント差し歯
治療法人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける残存している自分の歯に土台をたて被せ物を装着する
咀嚼感覚自然より自然
審美性被せ物の種類による被せ物の種類による
治療期間長い(手術が必要)短い
費用自費診療のみ保険診療が可能
メンテナンス定期的なメンテナンスが必要定期的なメンテナンスが必要

以上のように、インプラントと「差し歯」にはそれぞれメリット・デメリットがあります。適切な治療法を選ぶためには、歯科医師との相談が必要です。

3-2.インプラントと「歯の移植」の違い

インプラントと歯の移植は、歯を失った際に行われる治療法です。両者には大きな違いがあります。

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。

一方、歯の移植は、主に余っている親知らずを抜歯し、失った歯の部位に移植する方法です。人工物ではないので生体に影響が少なく、うまく生着すると自然な噛み心地を得ることもできます。

ただし、移植ができる歯があるか、その歯の状態は悪くないか(生えている向きや、大きさ、虫歯の有無等)によって、そもそも移植の適用かどうかの診査診断が重要になります。成功率に普遍性が少ない為(個体差にかなり左右される)チャレンジするかどうかはよく担当医と相談された方が良いでしょう。

仮に移植が失敗する可能性を念頭におき、インプラント、入れ歯、ブリッジの選択もあらかじめ決めてから処置に移行することをおすすめ致します。

また、移植した歯が生着した後に、その歯の根の治療と、形態と機能を与える為に歯の形を小さくし、被せ物を装着するのが一般的になります。

項目インプラント歯の移植
治療法人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける余っている歯を抜歯し、失った部位に移植する
治療期間長い(手術が必要)長い(生着する時間が必要)
費用自費診療のみ自費診療、保険診療(医院による)
審美性被せ物の種類による被せ物の種類による
メンテナンス定期的なメンテナンスが必要定期的なメンテナンスが必要

以上のように、インプラントと歯の移植には、それぞれ特徴があります。どちらの治療法が適しているかは、歯科医師と相談して決めることが大切です。

当院の歯の移植について >>

3-3.インプラントと「ブリッジ」の違い

インプラントと「ブリッジ」は、歯を失った場合に使われる治療法ですが、その違いは何でしょうか。

インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法です。一方、ブリッジは、歯を入れたい部位の前後に位置する歯を便宜的に削ってその上に一連の被せ物を取り付ける方法です。インプラントと比較すると、治療期間が短くなりますがメンテナンスは、難しくなります。状況によっては、わざわざ健康な歯を削らなければならないので、よく検討してください。

項目インプラントブリッジ
治療法人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける便宜的に歯を削ってその上に人工歯を取り付ける
周囲の歯への負担なし周囲の歯を削るため、負担がかかる
費用自費診療のみ保険診療が可能
維持管理メンテナンスしやすい被せ物の連結を強いるため、メンテナンスが難しい
寿命長い神経を処置している歯を含んだブリッジの寿命は短い
施術の可否骨の状態や全身の健康状態によっては施術ができない場合がある周囲の歯の状態によっては施術ができない場合がある

以上のように、インプラントとブリッジはそれぞれ特徴があります。歯を失った場合には、自分に合った治療法を選び、歯の健康を維持することが大切です。

当院のブリッジについて >>

3-4.インプラントと「入れ歯」の違い

インプラントと「入れ歯」は、歯を失った場合の治療法としてよく知られていますが、実はその違いは大きく異なります

インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に義歯を取り付ける治療法です。一方、「入れ歯」は、歯を失った部分に合わせて作られたプラスチック製の義歯を口の中に装着する方法です。

取り外しが可能な為、メンテナンスはしやすいですが、煩わしさを感じる方もいます。また、保険診療の部分入れ歯は、金属製のフックで入れ歯を維持させる為見た目が悪くなるケースもあります。

項目インプラント入れ歯
治療法人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける歯を失った部分に合わせて作られたプラスチック製の義歯を口の中に装着する
咀嚼力自然な咀嚼力が回復する十分に回復しない
取り外し不可可能
治療費用自費診療のみ保険診療が可能

以上のように、インプラントと「入れ歯」は、治療法としては共通点がありますが、その違いは大きく異なります。自分に合った治療法を選ぶためには、歯科医師と相談することが重要です。

当院の入れ歯について >>

4.歯医者でインプラントを受けるメリット

インプラント 歯医者 メリット

インプラントは、自分の歯と同様に咀嚼でき、食事に制限がありません。また、ケアが簡単で、取り外しの必要がなく違和感もありません。周囲の健康な歯を守り、他の歯への影響も少ないため、長期的に見てもメリットがあります。

さらに、インプラントは丈夫で長持ちし、骨が痩せるのを防げます。審美的な面でも優れており、残っている天然歯に影響を与えることがありません。見た目上は、天然歯とほとんど見分けがつかないため、自然な笑顔を取り戻せます。

インプラントの主なメリット

  • 自分の歯と同様に咀嚼可能で、食事に制限がない。
  • 自分で行うケアが簡単で、取り外しの必要がなく違和感がない。
  • 周囲の健康な歯を守り、他の歯への影響が少ない。
  • 丈夫で長持ちし、骨が痩せるのを防げる。
  • 審美的であり、残っている天然歯に影響を与えない。
  • 見た目上は、天然歯とほとんど見分けがつかない。

5.歯医者でインプラントを受けるデメリット

インプラント治療は、健康保険の適用外の治療であり、全額自己負担となります。治療期間は長く、定期的なメンテナンスが必要です。

インプラント治療には、インプラントの歯周病(インプラント周囲炎)やインプラント体の破折といったリスクがあります。これらが起こった場合、再度手術が必要になるケースがあります。

外科的な処置の際、治療事故が発生すると、深刻な健康被害が発生する可能性があります

また、顎の骨の状態によっては、インプラント治療ができない場合もあります。歯科医師の技術にも大きな差があるため、適切な医師選びが重要です。

インプラントの主なデメリット

  • 治療期間が長く、定期的なメンテナンスが必要
  • インプラントがなりえる病気はインプラントの歯周病(インプラント周囲炎)と、インプラント体の破折
  • 健康保険外治療なので、全額自己負担である
  • 外科的な手術が必要である
  • 治療事故が起こった場合、深刻な健康被害が出ることもある
  • 顎の骨の状態次第では、インプラント治療ができない場合がある
  • 歯科医師による技術差が大きい

インプラント治療はお任せください

デンタルタイムでは、あなたの口の健康を最優先に考えた治療プランを提供します。症状に対して専門的なアドバイスを受け、安心して治療を受けられます。個室完備で、家族と一緒に通えるのも嬉しいポイント。今すぐ予約して、健やかな笑顔を手に入れましょう!

6.歯医者のインプラント治療の流れ

歯医者でのインプラント治療には、以下のような流れがあります。

インプラント治療の流れ

1.カウンセリング
2.診査・診断
3.手術
4.人工歯の装着
5.メンテナンス

まず、カウンセリングが行われます。患者さんの症状や希望を聞き、治療の方針を決定します。

次に、診査が行われます。レントゲンやCTスキャンなどを用いて、骨の状態やインプラントを設置する場所を確認します。

診断が終わったら、手術が行われます。局所麻酔をして、インプラントを骨に埋め込みます。手術自体は比較的短時間で終わりますが、骨とインプラントがしっかりとつながるまでには数ヶ月かかります。

人工歯の装着が行われます。インプラントが骨にしっかりとついたら、人工歯を装着します。この際、形や色、噛み合わせなどを調整して、自然な見た目と快適な使い心地を実現します。

最後に、メンテナンスが行われます。インプラントは虫歯にはかかりませんが、歯周病にかかることがあります。適切な歯磨きや定期的な歯科検診、クリーニングが必要です。

6-1.インプラント治療の方法例

手法説明
1回法歯肉を切開する手術を1回行い、アバットメント(被せ物とのインプラントの接続部分)を1次手術で取り付ける。
2回法歯肉を切開する手術を2回行い、アバットメント(被せ物とのインプラントの接続部分)を2次手術で取り付ける。
GBR法骨の量が不足していて手術が行えない場合に、足りない分の骨を補う治療方法。
ソケットリフト上顎の骨が足りない際に行う処置方法。歯の生えていた部分から施術し、骨が足りないものの、シュナイダー膜までの骨の高さが5mm以上ある場合に適用。傷口が小さいため処置時間が短く、痛みや腫れもより少ない。
サイナスリフト上顎の骨が大きく足りない際に行う処置方法。歯が生えていた部分の側面の歯ぐきからアプローチし、骨の厚みが3〜5mmよりさらに少ないときや、多数の歯が欠損しているときに行う。骨移植とインプラント埋入を別々に行い、移植からインプラント埋入、さらに歯が入るまでに4.5〜8ヶ月かかる。

7.インプラント治療にかかる期間

インプラント 歯医者 治療期間

インプラント治療は、人工歯を埋め込む手術的な治療法です。治療期間は、患者さんの状態や治療内容によって異なりますが、一般的には2〜6か月程度の結合期間が必要です。

この期間は、インプラントと骨がしっかりと結合するために必要な時間です。結合期間中は、仮歯を装着している場合もあり、噛み合わせや食事には注意が必要です。

結合期間が終了したら、次のステップに進みます。人工歯を作製するためには、口の中の状態を詳しく調べる必要があります。このために、口の中に印象をとるための材料を入れて、約1週間程度かけて精密な模型を作成します。

次に、作製した人工歯を装着するための部品を取り付けます。この部品は、インプラントに取り付けるアバットメントと呼ばれるものです。アバットメントの取り付けには、1〜2週間程度の期間が必要です。

最後に、人工歯を装着します。人工歯は、患者さんの歯と同じように見えるように作製されます。人工歯の形状や色合いは、患者さんの希望に合わせて調整されます。人工歯の装着には、約1週間程度の期間が必要です。

以上のように、インプラント治療には約2〜6か月の結合期間と、人工歯作製に約1か月前後の期間が必要です。患者さんは、治療期間中に定期的なメンテナンスを受けることで、より良い結果を得られます。

8.インプラントにかかる費用の目安

インプラント治療を受ける場合、1本当たりの費用は300,000〜500,000円程度が一般的です。ただし、症状や治療方法によっては、それ以上の費用が必要になる場合もあります。

治療方法1本あたりの費用の目安
インプラント治療300,000〜500,000円
ブリッジ20,000〜30,000円(保険診療)
入れ歯5,000〜20,000円(保険診療)

治療費用は、病院やクリニックによって異なるため、事前に確認することが大切です。

9.評判の良いインプラント歯医者の選び方

インプラント 歯医者 選び方

インプラント治療を受ける際は、評判の良い歯医者を選ぶことが大切です。選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。

インプラント歯医者の選び方

  • きちんとした診査、診断を行い説明を受けられるか
  • 扱うインプラントや材料にこだわっている歯医者を選ぶ
  • 設備が充実している歯医者を選ぶ
  • メンテナンスがしっかりと行われる歯医者を選ぶ
  • 不具合が起こった際のリカバリー治療が可能かどうかを確認する

インプラント治療は、メンテナンスも大切です。治療後のメンテナンスがしっかりと行われているかどうかも確認しましょう。また、メンテナンスの必要性を丁寧に説明してくれる歯医者を選ぶことも大切です。

最後に、不具合が起こった際のリカバリー治療が可能かどうかも確認することが必要です。信頼できる歯医者であれば、不具合が起こった場合でも適切な治療を提供してくれるはずです。

10.インプラントについてよくある質問

歯医者とインプラントについてよくある質問を紹介します。

10-1.インプラントした方がいい人は?

歯が欠損している人や抜歯をした人にとって、インプラント治療は有効な方法です。また、入れ歯やブリッジが不快感や痛みを引き起こす場合にもおすすめです。

ただし、インプラント治療は手術を伴うため、健康状態が良好であることが必要です。また、歯周病や骨粗鬆症などの疾患を持っている場合は、治療前にそれらの疾患を治療する必要があります。

治療前には必ず歯科医師と相談し、自分にとって最適な治療方法を選ぶようにしましょう。

10-2.インプラントの寿命は何年ですか?

インプラントの寿命は、個人差や状況によって異なるため、一般的な寿命を定めることはできません。ただし、インプラント自体はチタン製であり、適切なケアを行えば長期間使用できます。

また、インプラントを支える周囲の骨や歯肉の状態によっても異なります。定期的な検診やメンテナンスが必要です。一般的には、インプラント手術後20年以上使用されている例もありますが、個人差があるため、定期的な検診やメンテナンスが重要です。

さらに、インプラントの寿命を延ばすためには、喫煙や歯ぎしりなどの習慣を改善することも大切です。

10-3.インプラントは一生ものですか?

インプラントは一生ものではありません。多くの場合、インプラントの被せ物が割れたり、欠けるケースがあります。長期的には交換が必要になることがあります。

また、インプラントを支える骨や歯肉も、適切なケアを怠ると炎症を起こし、インプラントを取り除くこともあります(インプラント周囲炎)。そのため、インプラントを長く維持するためには、適切なケアや定期的なメンテナンスが不可欠です。

適切なケアを行えば、インプラントは数十年以上も維持できる場合もあります。インプラントを考えている方は、歯科医師と相談し、適切な治療計画を立てることが大切です。

10-4.抜歯後はどのくらいでインプラントにできる?

抜歯後にインプラント治療を行う場合、適切なタイミングを見極めることが重要です。一般的には、抜歯後3ヶ月から6ヶ月程度の期間が必要とされています。この期間は、骨の再生や治癒を待つ必要があるためです。

状態によっては、抜歯と同時にインプラントを埋入することもあります。

ただし、患者さんの個人差や治療箇所によっては、適切なタイミングが異なることもあります。

そのため、インプラント治療を行う前に、歯科医師と十分な相談が必要です。また、抜歯後に早期にインプラント治療を行う場合は、骨の量や質によっては追加的な処置が必要になることがあります。

10-5.インプラントは痛いですか?

インプラント治療は、歯を失った場合に人工の歯根を埋め込む治療法です。手術が必要なため、痛みを伴うと思われがちですが、麻酔を使用するため、手術中には痛みはほとんどありません。

ただし、手術後も痛み止め薬を処方することで痛みを和らげられますが、腫れや違和感が残ることがあります。

インプラント治療には、手術前の検査や手術後のケアなど、いくつかの注意点があります。これらをしっかりと守ることで、痛みを最小限に抑えられます。

10-6.インプラント治療は医療費控除の対象になりますか?

インプラント治療にかかる費用は、所得税法に基づく医療費控除の対象になります。

医療費控除とは、所得税を納める際に、自分や扶養している家族の医療費を控除できる制度です。具体的には、自己負担分や保険が適用されなかった治療費などが対象となります。

ただし、医療費控除の対象となる費用は、一定の基準を満たす必要があります。例えば、医療機関で受けた治療であること、医師や歯科医師が処方したものであること、医療機関で支払ったものであることなどが挙げられます。

また、医療費控除の対象となる費用は、原則として1年間の範囲内で支払ったものに限られます。インプラント治療にかかる費用も、これらの基準を満たしていれば、医療費控除の対象となります。

ただし、医療費控除の対象となる費用は、年間所得額に応じて一定の限度額が設定されているため、注意が必要です。

10-7.金属アレルギーでもインプラントはできますか?

金属アレルギーを持つ人でもインプラント治療を受けることは可能です。ただし、使用する材料によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、事前に検査が必要です。

一般的に使用されるチタン製のインプラントは、金属アレルギーを持つ人でも安全に使用できることが多いです。

また、金属以外の材料を使用したインプラントもあります。例えば、ジルコニア製のインプラントは金属アレルギーを持つ人にも適しています。しかし、取り扱っている歯科医院は少ないです。

金属アレルギーを持つ場合は、インプラント治療を受ける前に必ず医師と相談しましょう。

10-8.インプラントが難しいケースと言われる理由は?

インプラント治療には、外科手術のリスクが伴うため絶対に避けるべき理由があります。特に、全身疾患やあごの骨が極端に少ない場合は、手術のリスクが高まります。また、治療期間が長くなり、治療費が高額になる可能性もあります。

治療後には、インプラント周囲炎という合併症のリスクも存在します。この症状は、治療後にインプラント周辺に炎症が起こることが原因で、治療後のケアが重要です。再治療が困難な場合もあります。

これらの理由から、インプラント治療は慎重に検討する必要があります。しかし、適切なケアを行い、専門医による治療を受けることで、多くの人がインプラント治療を成功させています。

【補足】インプラントしたいけどお金がないときは「デンタルローン」

インプラント治療は、歯を失った際に最も自然な咬合感を取り戻せる治療法ですが、その費用は高額なため、一度に全額を支払えない場合があります。しかし、そのようなときには「デンタルローン」が活用できます。

デンタルローンとは、歯科治療に特化したローンであり、最近では、ネット上で手軽に申し込めるサービスも増えてきています。

ただし、デンタルローンを利用する際には、返済計画をしっかりと立て、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。また、ローンによっては審査が厳しい場合もあるため、事前に確認しておくことが必要です。

インプラント治療は、歯を失った際に自信を取り戻せる大切な治療です。お金がなくて諦めてしまう前に、デンタルローンの活用もおすすめします。

まとめ

この記事では、インプラント治療についての基礎知識や、評判の良いインプラント歯科医院の選び方、よくある質問などについて紹介しました。

インプラント治療は、歯を失った場合に人工の歯根を埋め込む治療法であり、適切なケアや定期的なメンテナンスが必要です。また、インプラント治療を受ける際には、歯科医師と相談し、適切な治療計画を立てることが大切です。

評判の良いインプラント歯科医院を選ぶ際には、きちんとした説明を受けられるか、扱うインプラントや材料にこだわっているか、設備が充実しているか、メンテナンスがしっかりと行われるか、不具合が起こった際のリカバリー治療が可能かどうかなどに注目しましょう。