令和6年度の歯科診療報酬改定に合わせ、当院は厚生労働省より「口腔管理体制強化加算(口管強:こうかんきょう)」の施設認定を受けました。
この新制度は、従来の「か強診(かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所)」をさらに発展させたもので、日本が直面している少子高齢化社会において、お口の機能を生涯にわたって維持することに主眼が置かれています。
なぜ今、「口腔管理の体制強化」が必要なのか
現在、歯科医療の役割は「虫歯を削って詰める」ことから、「お口の機能そのものを守り、全身の健康寿命を延ばす」ことへとシフトしています。
口管強の認定を受けた歯科医院では、特にお子様の健やかな成長を助ける「口腔発達の支援」と、ご年配の方の「口腔機能低下(オーラルフレイル)の予防」において、より手厚い管理体制が求められます。当院では、以下の2軸を重視した医療を提供してまいります。
- 小児期:歯並びや呼吸、飲み込みなどの適切な発達を促す管理
- 高齢期:加齢に伴う噛む力・飲み込む力の衰えを科学的に診断・改善
「口管強」認定クリニックに通う患者様のメリット
当院のような認定施設で受診いただくことで、患者様には以下のような具体的なメリットが生じます。
1. 予防処置の保険適用範囲が拡大
定期的なクリーニングや高濃度フッ素塗布などが、お口の状態に合わせて継続的に保険診療内で受けられます。これにより、重症化する前にプロフェッショナルケアを受けるハードルが下がります。
2. 徹底された安全基準と設備環境
認定には、高度な滅菌設備の導入や、AED・酸素供給装置などの救急設備の完備が必須です。また、地域の医科病院との連携体制も評価対象となっており、持病をお持ちの方も安心して受診いただけます。
見逃してはいけない「口腔機能低下」のサイン
お口の衰えは自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行します。当院では「口腔機能検査」を実施し、以下の7項目を多角的に評価しています。
- 衛生状態:お口の清掃度や舌の汚れ(舌苔)の確認
- 口腔乾燥:唾液の分泌量や粘膜の湿潤度
- 咬合力・咀嚼:しっかりと噛み合わせ、食べ物を粉砕できているか
- 舌口唇の運動能力:「パ・タ・カ」の発音による運動機能測定(※1秒間に6回以上が目安)
- 舌圧・嚥下:飲み込むための筋力や連動した動作がスムーズか
これらの検査結果に基づき、3項目以上に該当した場合は「口腔機能低下症」として、保険診療での個別トレーニングや管理・指導を行います。
当院の取り組みと結びに
デンタルタイム大森駅前歯科では、最新の知見に基づいた「重症化予防」を追求しています。口管強の認定は、あくまで患者様へ良質な医療を提供するための「基準」の一つに過ぎません。大切なのは、その体制を活かして、いかに皆様のQOL(生活の質)を守れるかだと考えております。
「最近、食事がしにくい」「一生自分の歯で過ごしたい」とお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。
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